2024年8月27日 プレスリリース

ダイヤル・サービスは、小中高生を対象とした電話相談窓口「子ども110番」を 8月26日から11月30日まで通話料無料・24時間対応で提供することで、 子どもの自殺防止に貢献します

子ども110番_top_banner_02
 ダイヤル・サービス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:今野 由梨、以下「ダイヤル・サービス」)は、夏休み明けの子どもたちの不安定な心に寄り添い、心配や不安の解消と小中高生の自殺の防止を目的として、全国の小中高生を対象とした電話相談窓口「子ども110番」を2024年8月26日から11月30日まで、通話料無料・24時間対応で提供いたします。


小中高生の自殺が増えている現代、「相談することで心が軽くなる」ことを知ってほしい

 日本の小中高生の自殺率は直近の10年で1.55倍にもなっており、2022年には過去最多の514人が自ら死を選ぶという痛ましい結果となっています(※1)。

子ども110番_グラフ_小中高生の自殺者数
 直近である2023年(令和5年)の月別推移を見ると、8月~10月の夏休み後~秋にかけての自殺が多く、この3ヵ月間で168人の自殺が起こっています。夏休み中から新学期のことで思い悩み続け、遂には死を選んでしまう。死を選ぶことはなくとも、心を病んでしまう小中高生が少なくないと我々は推察しています(※2)。
子ども110番_グラフ_月別分布
 また、こども家庭庁の調査では、自殺の危機や心身の不調などの変化について、家族や友人に「気付かれていなかった」ケースが多いとの報告もされており(※3)、子どもの自殺の予兆は見えにくい傾向にあります。

子ども110番_グラフ_子どもの変化について
 そのことから、子どもたちが自らSOSを出したり、相談したりできる環境を用意することが不可欠であると我々は考えます。
 心身が不調に陥ってしまう前に、誰かに相談してほしい。もし、身近な親・兄弟・友人に相談できなかったり、他人の誰かの方が話しやすいと感じたりするのであれば、「子ども110番」の相談員に心の内を吐き出して、気分を楽にして欲しい。

 思い悩み、苦しむ小中高生を救いたい一心で、ダイヤル・サービスは電話相談窓口「子ども110番」を開設いたします。


※1・※2 警視庁「令和5年中における自殺の状況」より
 https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/R06/R5jisatsunojoukyou.pdf
※3 一般社団法人いのち支える自殺対策推進センター
令和5年度こども家庭庁委託事業「こどもの自殺の多角的な要因分析に関する調査研究」報告書
 https://jscp.or.jp/research/cfa-suicidereport-240531.html

昭和から平成にかけてあった元祖「子ども110番」をご存知ですか?

 1979年からおよそ30年開設していた、小~高校生までの子どもたちのための電話相談窓口、元祖「子ども110番」は、月曜日から土曜日の夕方17時から21時まで開設していました。

子ども110番_1979当時の相談現場
 大人による社会の変化や発生するさまざまな問題の影響を、子どもたちは受けるしかなかった時代。
 放課後から夜までの開設時間には、ひっきりなしに子どもたちからの「親との悩み」「友人との悩み」「学校での悩み」「恋愛の悩み」や、「今日あった嬉しいこと・悲しいこと」「寂しいから電話した」など……社会を反映した、実にさまざまな声が寄せられました。

子ども110番_1979当時_全国の子どもから寄せられた手紙
子ども110番_約30年間変わらず相談員が聴き続けました
 まだ携帯電話が普及していない、電話は一家に一台の時代。「大人たちのもの」だった受話器を手に、緊張しながら電話をかけてきた子どもたちの多くは、その時の胸の高鳴りと共に今も「子ども110番」を大切に覚えてくれています。

「子ども110番」プロジェクト 概要

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「子ども110番」
 電話番号:0120-598-029
 ホームページ:https://www.dsn.co.jp/kodomo110/
 開設期間:2024年8月26日(月)9:00~11月30日(土)23:59
 受付時間:24時間対応
 通話料金:無料
 対象:全国の小中高生

 「子ども110番」は全国の小中高生を対象に開設いたします。通話料は無料、申し込みも不要です。毎日24時間、いつでも電話相談員が、子どもたちからのお電話をお待ちしております。
 「子ども110番」にする話はなんでも構いません。学校の悩み、親兄弟との悩み、バイトでの悩みや、ちょっとした雑談や質問でも、親身になってお聴きします。
 子どもたちの電話を受ける電話相談員は臨床心理士、精神保健福祉士などの資格を持ったいわば「こころの専門家」にして、数々の相談を受けてきた「聴き上手」な熟練の相談員です。

クラウドファンディングのご案内

 「子ども110番」の開設・運営には、およそ120万円の費用がかかります。
 子どもたちには当然、完全無料で使ってもらいたい。
 現在はその費用の全てを私たちが負担しています。
 そこで、今と未来を懸命に生きる子どもたちのため、クラウドファンディングにて広くご寄付を募らせていただきます。

クラウドファンディングURL  https://readyfor.jp/projects/kodomo110

 この取り組みに共感し、応援していただける方々からの温かいご支援をお願い申し上げます。

関連リンク

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子ども110番 クラウドファンディングページ