Vol.152 メンタルヘルス

やる気が出ないときの対処法

 やらなければならないにもかかわらず、なぜかやる気が出ないことってありませんか。そのようなとき、皆さんはどのように対処しているでしょうか。今回は、やる気が出ない原因とモチベーションを上げるためのポイントをお伝えします。
 ポイントは4つ。「価値」「実現可能性(難易度)」「体調」「環境」です。

 「つまらない、面白くない」「飽きた」「これって、そもそもやることに意味があるの?」という理由でやる気が出ないときは、そもそもやるべき事柄や対象に「価値」を見出せないことが多いです。「文句を言わず、とにかくやれ」と言われ、納得できないままやっていることにモチベーションが上がらないのも同じ理由です。どうしてもやらなければならないときは、無理やりにでも何らかの「価値」を自分で見出すか、納得できない場合は、その必要性(すなわち「価値」)を相手に説明してもらうなどして、納得してからやるようにしましょう。

 「難しい」「やったことがない」「面倒くさい」「時間がかかりそう」という理由が原因でやる気が出ないときは、そもそも自分にとってハードルが高く、すなわち「実現可能性」が低い(難易度が高いとも言い換えられる)ことが考えられます。そのようなときは、誰かにやり方を聞く、準備に時間をかける、サポートをお願いするなど、事前に「実現可能性」を高めておくのが効果的です。

 「やらなければならないとわかっているのに、このところ忙しくて」とか、「なぜかわからないけど、やる気が出ないんだよね」というときは、疲れている可能性が高いです。やる気(モチベーション)に関する研究は様々になされていますが、「体調」に言及しているものは多くありません。「体調」がすぐれないときにやる気がでないのは当たり前です。疲れているときは、まずは休んで「体調」を整えてから始めましょう。

 そして、「環境」もまた、私たちのやる気に大きな影響を及ぼします。騒がしく、落ち着かない状況でやる気を維持するのは困難です。また、自分が頑張っているのに周囲がさぼっている、成果を出しても評価されないような「環境」では、やる気が出ません。「環境」そのものを変えることは難しいですが、やる気が出るような「環境」に身を置くか、やる気を損なうような環境を回避することも視野に入れてみましょう。

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