Vol.138 食と健康

夏のむくみを何とかしたい!

<Q>
 暑くなり冷房を使うようになると、むくみやすくなります。特に足がだるくなり、夕方になるとパンパンにむくんでしまいます。むくみを防ぐ方法や、よい食べ物があれば教えてください。

<A> 
 年々暑さが厳しくなり、熱中症を予防するためにも冷房を使う時間が長くなりますね。薄着で冷房の効いた部屋にいると体が冷えやすくなり、むくみにつながりやすいといわれています。特に足首の冷えは、ふくらはぎの筋肉を硬くし、血行が悪くなり下半身をむくませる原因になります。靴下やレッグウォーマーなどを着用し冷やさないようにしましょう。

 暑いと食欲が落ちて、食事が喉越しのよいものや冷たいものに偏りがちです。栄養バランスを崩す原因となり、体の冷えやむくみにつながります。

 むくみが気になるときに効果的な栄養素は、良質なたんぱく質とカリウムです。肉類や魚介類、卵、大豆製品などの良質なたんぱく質が不足しないように心がけます。そして、カリウムは体内の塩分を排出して、血圧や安定した体内の状態を維持するのに役立つため、夏バテ予防にも有効です。カリウムを豊富に含む食材は野菜や海藻類、果物、いも類などですが、特にスイカや夏野菜のきゅうり、なす、ズッキーニ、冬瓜などウリ科の植物は水分も多く利尿作用もあります。

 カリウムがたっぷりとれる夏野菜を使った◇簡単ラタトゥイユ◇を紹介します。ラタトゥイユは食欲がないときに、冷たくしても温かくしてもおいしくいただけます。常備菜にもなるおすすめの料理です。夏野菜でむくみを解消し、暑い時期を元気に過ごしましょう。