Vol.141 食と健康

日本の味! みょうが

<Q> 
 「みょうが」が大好きなので買ってくるのですが、なかなか一度で使い切れません。 「みょうが」の栄養や料理を教えてください。また、たくさん食べると「物忘れをする」という説は本当でしょうか。

<A>
 6月~7月に採れるものを「夏みょうが」、8月~10月に採れるものを「秋みょうが」、といいます。夏から秋に食べられるみょうがには、独特の香りと味わいがありますね。日本全国で自生していますが、食用として栽培している国は、ほとんどないようです。日本の味といえるかもしれません。

 栄養成分としては、ビタミン類、ミネラル類などが含まれ、なかでもカリウムが比較的多く含まれているのが特徴です。また香り成分には、食欲増進効果や消化の促進、発汗作用もあるので、夏に食べるのに適した野菜と言えます。

 料理としては、薬味としていただくのが一般的ですが、生でたくさん食べると、少し刺激が強いかもしれません。天ぷら、卵とじ、炒め物、汁物など火を通していただくメニューはいかがでしょう。辛みや苦みが抜けて、生とは違った味わいになります。香りを楽しむには、短時間で加熱するのがポイントです。また、保存食として漬け物や佃煮にすることもできます。それでも使い切れなかった場合は、乾燥しないように湿らせたキッチンペーパーに包み、野菜室で保存しましょう。刻んだり、丸のままでも冷凍保存ができます。

 確かに「物忘れをする」という説もありますね。それは名前に次のような由来があるからです。

 この話からみょうがを食べると物忘れをすると伝えられていますが、医学的、栄養学的な根拠はないようです。たくさん食べても物忘れをすることはありません。安心していろいろなお料理を楽しんでください。