Vol.36 食と健康

脱!運動不足。運動と消費エネルギー

 「スポーツの秋になり、何か始めたくなりましたが、今まで運動の習慣がありません。何をしたらよいか」「まずは健康維持のために日常の中で体を動かそうと思います。どのような運動をどのくらいすればよいか教えてください」「オリンピックに刺激されてランニングを始めたら痩せてきました。もっと減量したいので消費エネルギー量を知りたい」などのご相談が管理栄養士の窓口には入ります。
効果的な運動、ご自身で運動の消費エネルギー量を知る方法をご紹介します。

◆運動は足りている?
 運動は、体力アップ、筋力アップなど健康を維持するためには大切な要素ですね。しかし、国民栄養調査(平成30年)でも運動習慣のある割合は20~64歳の男性で21.6%、20~64歳の女性で16.6%と少ないことがわかっています。興味が湧き始め、取り組んでみようと積極的な気持ちになったときこそスタートを!早速次のステップへ進みましょう。

◆効果的な運動はあるの?
 運動初心者の方でも取りかかりやすのは、ウォーキングやラジオ体操です。次第に速歩、自転車こぎ、軽いジョギングへと、運動の強度を上げたり、時間を増やしたりしましょう。運動は続けると効果的。焦らず、力まず、楽しめていることも大切です。

◆継続するには?
 運動はできれば毎日行うことが理想ですが、難しい場合は週3日以上続けられる運動を選びましょう。運動の時間を作れない場合は、日常生活で体を動かす機会を増やして継続すると、長期的に考えれば効果があります。例えば、1駅手前で降りて歩いたり、エレベーターを使わずに階段を利用するなどはいかがでしょうか。

◆運動でどのくらい消費できるの?
 運動するとエネルギーが消費されます。この消費量は、体重によって異なります。体重が重ければ消費エネルギー量は多く、軽ければ少なくなります。下記の体重別にまとめた表をご参照ください。

 運動不足を脱却すれば、健康寿命が延びるはず。気候のよい秋にスタートしてみませんか。